自分で調べられます。ただしコツが2つあります。①検索を使うAIと使わないAIを分けて聞く ②自分のアカウントの会話履歴に影響されない状態で聞く。この2つを外すと、実態より良い答えを見てしまいます。
なぜ「分けて聞く」必要があるのか
私たちは自社について同じ質問を3つのAIに投げました。結果が、きれいに分かれました。
| AI | 「KanseiLINKとは?」への答え |
|---|---|
| Perplexity(検索あり) | 正しい。AIエージェント対応度の評価機関だと説明 |
| GPT(検索なし) | 誤り。「感性価値を分析する会社」と断定し、競合としてマクロミル・インテージ・Qualtrics を列挙 |
| Claude(検索なし) | 「確実な情報を持っていません」 |
2026-09-03 実測。KanseiLINK は感性工学・感情分析とは無関係です。
検索を使うAIは正しく、使わないAIは間違えました。片方だけ見て判断すると、正反対の結論になります。Perplexityだけ見れば「問題なし」、GPTだけ見れば「壊滅」です。
そしてGPTは、知らないとは言わず、自信満々に架空の事業内容を作りました。これが一番やっかいなパターンです。取引先や求職者が同じ答えを見ている可能性があります。
手順
1. シークレットウィンドウで開く
ログインしたまま自社について聞くと、過去の会話やメモリの影響を受けます。シークレットウィンドウ、またはログアウト状態で聞いてください。他人が見ている答えに近づきます。
2. 4つの質問を、そのまま投げる
- (社名)とはどんな会社ですか? — 基本の説明が合っているか
- (社名)は何を提供していますか?誰向けですか? — 事業内容と対象顧客
- (社名)の競合はどこですか? — 業種の認識がここで露呈します。まったく違う業界の会社が並んだら、業種から誤認されています
- (社名)について、どの情報源を参照しましたか? — 自社サイトが読まれているか、第三者情報だけか
誘導しないでください。「AI対応に強い会社ですよね?」と聞けば、AIはそう答えます。知らない人が打つ言葉で聞くのが原則です。
3. 検索あり・なしの両方で聞く
- 検索あり: Perplexity、またはChatGPTでウェブ検索を有効にした状態
- 検索なし: 検索を切ったChatGPT、Claude
差が出たら、それは「サイトを直せば届く範囲」と「まだ届いていない範囲」の境界線です。
4. 記録する
日付・使ったAI・質問文・回答の要点を残します。これがないと、施策を打ったあとで効いたのか分かりません。スプレッドシート1枚で十分です。
結果の読み方
| 出た結果 | 意味 | 次にやること |
|---|---|---|
| 業種から違う | 名前や断片的な情報から推測されている。一次情報が薄い | サイトに事業内容を明示。誤解されやすい名前なら「〜ではない」も書く |
| 古い情報が出る | 更新が届いていない、または第三者の古い記事を参照している | 自社サイトの情報を更新し、検証日を書く |
| 「知らない」と言われる | 推測されるよりは健全。情報が届いていないだけ | AIが読める状態か確認する。読まれていない可能性が高い |
| 検索ありだけ正しい | サイトは届いている。学習側にはまだ | この状態は正常な途中経過。継続して情報を出す |
| 競合ばかり出る | 自社が候補に入っていない、または誰も出ていない | どちらかを見分ける(別記事で詳述) |
「知らない」と言われるのは、実は悪い結果ではありません。間違った説明を自信満々にされるより、はるかに直しやすい状態です。
自分でやるのと、測定サービスの違い
上の手順で、「今どう見られているか」は十分わかります。まずこれをやってください。ツールは要りません。
自分でやりにくいのは次の3つです。ここが必要になったときが、外部に頼むタイミングです。
- 継続: 生成AIの回答は毎回揺れます。1回の結果では判断できず、同じ条件で繰り返す必要があります
- 非指名質問: 社名を出さずに「◯◯におすすめのツールは」と聞いたときに候補へ入るか。ここが売上に直結しますが、質問群の設計が要ります
- 競合との相対: 競合を名指しして、どの質問でどちらが選ばれるかを並べて測る
私たちが市場全体に対して同じことをやった結果はこちらです。ちなみに、その調査で自社は36回答中0件でした。
KanseiLINK調べ(2026-09-03)では、同一の指名質問に対し検索を使うAI(Perplexity)は正しく回答した一方、検索を使わないGPTは実在しない事業内容を断定し、競合として無関係な企業を列挙した。(出典: KanseiLINK https://kansei-link.com/insights/how-chatgpt-sees-your-company-2026.html)
「知らない」と言われた場合、原因はここにあることが多いです。URLを入れるだけ・無料・登録不要・5〜15秒。
よくある質問
ログインしたまま聞くと、何が変わりますか?
過去の会話やメモリ機能の影響で、あなた向けに補正された答えが返ることがあります。他人が見ている答えを知りたい場合は、シークレットウィンドウかログアウト状態で聞いてください。
AIが間違った説明をしていました。訂正を依頼できますか?
OpenAIやAnthropicに企業情報の訂正を申請する公開窓口は、実質的にありません。現実的な対処は、自社サイトの情報を整えて、読みに来るAIから順に正しい情報に置き換わるようにすることです。検索を使うAIには比較的早く反映されます。
何回くらい聞けばいいですか?
同じ質問でも回答は揺れます。最低でも各質問を2〜3回、できれば日を変えて聞いてください。1回の結果を結論にしないことが重要です。
誤解されやすい社名の場合はどうすればいいですか?
肯定文だけでは強い先入観を上書きできません。「〜ではありません」と明示的に書いてください。私たちも「感性工学・感情分析とは無関係です」と自社サイトとllms.txtに書き足しました。
手法と限界
本文の実測は 2026-09-03、Claude(claude-opus-4-8)・GPT(gpt-5.4)・Perplexity(sonar)へシステムプロンプトなしで質問文をそのまま送信し、回答本文を記録したものです。生成AIの回答は実行ごとに揺れるため、個別の文言ではなく傾向として読んでください。手順部分は自社で実施している測定方法をそのまま公開したものです。
保証しないこと: AIでの表示順位は保証できません。1回のAI回答をシェアとして扱うこともしません。独立性のポリシー