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Agent Readiness Index — 2026 Summer (β)

AI時代、企業はAIに評価される。

これまでソフトウェアは、人間が選ぶものでした。価格、機能、UI、ブランド。しかしAIエージェントが仕事を担う時代、ソフトウェアはAIにも選ばれる存在でなければなりません。KanseiLinkはこの新しい競争力を Agent Readiness と定義し、その評価インフラを構築します。

31社
検証(一次情報と突合)
26社
格付け対象
10社
公式MCP提供
5社
AIが入口にたどり着けない

AIは、営業担当に問い合わせない。

AIエージェントは、仕様書を送ってもらうこともありません。公開された情報だけをもとに——

を判断します。

これからの企業の競争力は、「人間に使いやすいか」だけでなく、「AIに使いやすいか」でも決まります。

これまでの評価機関は、人間の意思決定を支援してきました。GartnerはCIOが選ぶために。G2はユーザーが選ぶために。ESGは投資家が選ぶために。本Indexが測るのは、AIエージェントが選ぶための軸です。

Agent Readiness とは

Agent Readinessとは、AIエージェントが企業やソフトウェアを、安全かつ効率的に利用できる能力を評価するためのフレームワークです。単一の指標ではなく、5つの評価領域から構成される評価モデルとして設計しています。

評価領域評価内容公開状況
AI AccessAPI・MCP・認証など、AIが接続できるか✅ 公開(2026 Summer)
AI DiscoverabilityAIが製品情報・ドキュメントを発見・理解できるか一部実測済み・次号公開
AI ExecutionAIが実際にタスクを完了できるか開発中
AI Trust権限管理・監査・セキュリティなど、任せて安全か開発中
AI CompatibilityChatGPT・Claude・Geminiなど各AIとの相性開発中

各領域の証拠は3段階で硬くしていきます: 公開情報(検証可能なファクト)→ 自社実測(接続プローブ・標準タスク実行)→ 複数AIの実利用データ(実際のエージェントがどう判断し、どの程度成功したか)。評価基準を人間が一方的に決めるのではなく、AIの実利用データを継続的に取り込み、評価モデル自体が進化する設計です。

評価項目は必ず1つの領域にのみ属します(例: OpenAPI仕様の存在と正確性はAccess、その仕様にAIが到達できるかはDiscoverability——公式MCPを提供しながらドキュメントがAIボットを遮断している、という2領域の乖離は実際に観測されています)。また、すべてのスコアにデータ出所ラベル(公開シグナル/プローブ実測/実利用テレメトリ)を付与し、推定や合成データを実測として表示することはありません。

今回公開するのは、このうち AI Access の評価です。

Agent Readiness Index 2026 Summer — 格付け26社

日本の主要SaaS 31社を対象に、AI Accessを検証しました。凡例: MCP=公式MCPサーバーの提供状況(公式=ベンダー自身が提供を公表)。認証=開発者向け一次ドキュメント記載の主たる方式。llms.txt=製品または開発者ドメインでの設置実測(AI Discoverabilityの参考値・格付けには未算入)。すべてのファクトは各社の一次情報と照合済みです(2026-07-13)。

会計・経理

サービス格付けMCP認証(主たる方式)llms.txt
freee会計AAA公式OAuth 2.0
マネーフォワード クラウドAAA公式OAuth 2.0(APIキー認証も提供・JWT交換方式)
MisocaAAPIOAuth 2.0
boardBBAPIAPIキー + APIトークン(Bearer)併用
MakeLeapsBBAPIOAuth 2.0(client_credentials)
invox受取請求書BBAPIOAuth 2.0 ※API利用は上位プラン

人事・労務・勤怠

サービス格付けMCP認証(主たる方式)llms.txt
freee人事労務AA公式OAuth 2.0
SmartHRBBBAPIアクセストークン(管理画面発行)
KING OF TIMEBBBAPIアクセストークン(Bearer)
ジョブカン ※経費精算/WF API基準BBBAPIAPIトークン(認証コード) ※勤怠APIは申請制
カオナビBBBAPI独自トークン(client_credentials取得→Kaonavi-Tokenヘッダ)
HRMOS勤怠BBBAPI独自トークン(`Authorization: Token`形式)

コミュニケーション・グループウェア

サービス格付けMCP認証(主たる方式)llms.txt
LINE Messaging APIAAA公式※1チャネルアクセストークン(Bearer)
ChatworkAA公式APIトークン(OAuth 2.0併存)
kintone(サイボウズ)AA公式APIトークン ほか計4方式
Garoon(サイボウズ)AA公式パスワード認証(X-Cybozu-Authorization)
LINE WORKSBBBAPIOAuth 2.0

※1 LINE公式MCP(line-bot-mcp-server)はベンダー自身が「プレビュー版・実験目的」と位置づけています。

契約・リーガル

サービス格付けMCP認証(主たる方式)llms.txt
freeeサインA公式(freee-mcpが対応)OAuth 2.0
クラウドサインBBBAPIクライアントID→アクセストークン交換(Bearer)

決済

サービス格付けMCP認証(主たる方式)llms.txt
Square(日本展開)A公式(リモートMCP提供)OAuth 2.0
GMOペイメントゲートウェイBBBAPI※2Basic認証 / OAuth 2.0(OpenAPIタイプ)

※2 GMO-PG本体の公式MCPは未確認ですが、同社グループのfincode byGMOは公式MCPを提供しています(2025年8月OSS公開)。

CRM・マーケティング・その他

サービス格付けMCP認証(主たる方式)llms.txt
SansanA公式(2025-11提供開始)APIキー
SATORIBBBAPIAPIキー
ロジレスBBBAPIOAuth 2.0
STORESBBAPI※3OAuth 2.0
KARTEBBAPIアクセストークン(Bearer・管理画面発行)

※3 STORESのAPI仕様書はGitHubで公開されていますが、利用は開発パートナー登録制です。

AIが入口にたどり着けない5社

以下の5社は、検証時点で開発者向けリファレンスが一般公開されておらず(契約者限定・申請制・個別相談)、公開情報に基づく格付けができませんでした。これは「劣っている」という意味ではなく、「AIが自力でたどり着けない」という事実の記録です。人間の開発者は営業に問い合わせて仕様書をもらえます。AIエージェントには、その経路がありません——これらのサービスは、検討された上で落ちるのではなく、AIの視界に入らないのです。

サービス確認できた事実(2026-07-13)
弥生会計一般開発者向けの公開APIポータルなし。パートナー向け「弥生Web API」の利用規約のみ公開
バクラク(LayerX)APIは存在(紹介ページ・利用規約は公開)、リファレンスは契約者向け。OAuth 2.0認可基盤の採用は同社技術発信で公表済み
TeamSpirit公開開発者ドキュメントなし。API連携はSalesforce API経由・個別相談ベース
GMOサインWeb APIは存在(スタンダードプラン以上)、仕様書は申込制・別途費用
b→dash公開APIドキュメントを確認できず。連携はパートナー経由の個別対応

当初の検証対象にはLINE Payも含まれていましたが、日本国内サービスが2025年4月30日に終了しているため除外しました。

なぜ「MCP対応」だけではないのか

現在、多くの企業が「MCP対応」をAI対応の指標として語っています。しかし、MCPはAgent Readinessの一部にすぎません。

たとえMCPを提供していても——接続できない、ドキュメントが不十分、認証が複雑、実行に失敗する——のであれば、AIエージェントはそのソフトウェアを利用できません。逆に、MCPがなくても、AIが十分に利用できるソフトウェアも存在します。

KanseiLinkは、単なる技術対応の有無ではなく、「AIが実際に利用できるか」という視点で評価を行います。

評価方法(全公開)

格付けはAXR(Agent Experience Rating)指標によるルールベースの評価です。LLMの主観判断は使用していません。公開情報と実測データをもとに、再現可能な方法で算出しています。格付け対応: AAA(90+・要エビデンス) / AA(80+) / A(70+) / BBB(60+) / BB(50+) / B(40+) / C(30+) / D。

主成分 — 公開検証可能なファクト(AI Access)

公式MCPサーバー提供+50
サードパーティMCPのみ+40
公開API(MCPなし)+30
APIドキュメント公開+10
認証方式の明示+10

補助成分 — 自社計測(β)

接続エビデンス(実コール3件以上)+10
実測成功率80%以上(要エビデンス)+10
トラストスコア0.8以上+10

エビデンスフロア: 実際の接続記録が3件以上ない限りAAAは付きません。「ドキュメント上は立派だが誰も繋げていない」サービスを最上位にしないためのルールです。

正直に書いておくこと

  • 個社の接続成功率の数値は公開していません。現在の実測データは自社の自動プローブ(ホスト型MCPエンドポイントへのJSON-RPCハンドシェイク実測)と初期評価データが主で、多数の独立したエージェントによる集合知と呼べる規模にはまだ達していないためです。測定基盤の成熟後に完全版を公開します。
  • 本Indexは「AIから使える技術的な整備度」の格付けであり、各サービスの機能・品質・セキュリティの総合評価ではありません。
  • 全掲載ファクトは各社の一次情報(開発者ドキュメント・プレスリリース・公式ヘルプ・公開openapi.json)と1社ずつ突合しています(2026-07-13)。誤りはご連絡いただければ即訂正し、訂正履歴を本ページに残します。
  • 格付けの独立性については独立性ポリシーをご覧ください。スコアは売りません。

今後の展開 — β版から四半期Indexへ

現在公開している評価は、Agent Readinessの第一段階(AI Access)です。本Indexは四半期ごとに更新し、以下を段階的に追加していきます。

Agent Readinessは、公開仕様だけでは完成しません。実際にAIがどのように判断し、どのように利用したかというデータを継続的に取り込むことで、評価は進化していきます。

KanseiLinkが目指すもの

私たちが目指しているのは、MCPランキングでも、APIディレクトリでもありません。AI時代には——投資家が企業を評価する。企業がソフトウェアを選定する。AIエージェントがツールを選択する。——そのすべてにおいて、Agent Readinessが新しい判断基準になると考えています。KanseiLinkは、そのための評価インフラを構築します。

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自社格付けの内訳(減点項目・公式MCP提供時の格付け変化・実測プローブの結果)の詳細レポートを提供しています。

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本Indexは四半期ごとに更新予定です。ポートフォリオ企業・検討対象のカスタム評価もご相談ください。

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